現代スポーツ界において、薬物規程の遵守は生命線である。日本アンチ・ドーピング機構 (JADA)との連携による検査体制の強化は、JLPGAツアーを戦う選手たちにこれまで以上の自己管理を突きつけている。
問題は、意図的な不正だけではない。市販の風邪薬やサプリメント、美容目的の点滴に含まれる禁止物質による「うっかりドーピング」のリスクが常に潜んでいる。重大なコンプライアンス違反としてキャリアを棒に振る危険性と隣り合わせのなか、ツアーは専門医による相談窓口の常設や定期的な講習を義務づけた。アスリートとしての自覚をどこまで末端まで浸透させられるか、組織の実行力が試されている。