楽曲の題名だけを見ると「お別れの挨拶」に聞こえますが、Time to Say Goodbyeが別れの曲ではない決定的な理由は、英語とイタリア語の対比構造にあります。
曲中で告げられている「Goodbye」の対象は、「愛する人との別離」ではなく「孤独だった過去の自分や閉ざされた日常」です。冒頭の歌詞では、暗い部屋で太陽を待ち望むような孤独感が歌われます。そこからサビに向かうにつれて、相手の手を取り「さあ、二人でここを出て行こう」という劇的な転換が起きます。
サビで繰り返されるイタリア語の『Con te partirò(君と旅立とう)』こそが曲の核心です。「Con te(あなたと共に)」「partirò(私は旅立つ)」というフレーズが示す通り、誰かを置いて去るのではなく、固い絆で結ばれた二人が未踏の未来へ漕ぎ出す決意が描かれています。