老舗落語一家である海老名家に嫁いでから、生活のサイクルは大きく変化した。夫である林家三平の寄席や全国巡業を日常的に支える傍ら、伝統芸能の家門ならではのおもてなしや挨拶回りなど、多忙な日々を精力的にこなしてきた。
結婚当時は落語界の慣習に戸惑うこともあったというが、持ち前の生真面目さと細やかな心配りで、一門の弟子や周囲の落語家たちからも絶大な信頼を得るようになった。家庭内では互いの活動を尊重し合い、笑顔の絶えない環境を作り上げている。歴史ある名門の重圧を感じさせない、自然体で温かな夫婦の距離感こそが、長年連れ添うふたりの揺るぎない絆の源泉だ。