アブの被害は局所の皮膚トラブルにとどまらないケースが存在する。過去に虫に刺された経験がある人物や、アレルギー体質の人物が被害を受けた場合、全身性の重篤な反応であるアナフィラキシーショックを発症する危険性があるためだ。
刺されてから数分〜数十秒のうちに、全身に蕁麻疹が広がる、息苦しさや気道の狭窄感を感じる、めまいや嘔吐、意識の混濁が見られる場合は、躊躇なく119番通報を行い緊急医療機関へ搬送しなければならない。日本皮膚科学会の指針においても、局所の腫れが数日経っても引かない場合や、強い熱感や激痛が続く場合には、早期に皮膚科を受診し、ステロイド内服薬などの適切な処方を受けることが推奨されている。