幼少期から卓越したオーラを放っていた宮崎あおい。彼女が才能を開花させる大きなきっかけとなったのが、実力派俳優を数多く擁する大手芸能事務所「ヒラタオフィス」への所属だった。子役時代の彼女は、単なる「可愛い子ども」の域を遥かに超えていた。数々のCMやドラマで見せた自然体の微笑みと、どこかアンニュイな影を宿した表情のギャップは、当時のオーディション現場でも異彩を放っていたという。
カメラを怖がらず、むしろレンズの向こう側にいる観客の心を静かに射抜くような眼差し。十代前半にして見せていたその堂々たる立ち振る舞いは、後に日本映画を牽引する大女優としての未来を予感させるに十分なものだった。