福岡市が主導したウォーターフロント再開発の金字塔、それがシーサイドももち海浜公園の礎となった「シーサイドももち開発事業」だ。1980年代後半、広大な埋立地に未来都市のプロトタイプを築き上げる壮大なプロジェクトが始動した。当時の建築界を牽引した日本を代表する建築家・黒川紀章をはじめ、国内外の世界的巨匠たちが都市デザインに参加。街並みのグリッド配置から視線の抜けに至るまで、緻密な美学に基づき設計されている。
海岸線に佇むと、近代的な直線美と自然の波ラインが見事に共存していることに驚かされる。単なる観光地にとどまらず、住空間やビジネスエリア、そして広大なパブリックスペースが互いに呼吸し合う都市構造。その革新的なスピリットは、時代を超えて人々を惹きつけて止まない。