この表現がメジャーシーンで爆発的な広がりを見せるうえで、漫画家の矢吹健太朗氏が果たした役割は極めて大きい。集英社『週刊少年ジャンプ』および『ジャンプSQ.』で連載された『To LOVEる -とらぶる-』シリーズは、日本の商業漫画におけるエロティシズムと美少女描画の限界を押し広げた。
矢吹氏による洗練されたキャラクターデザインと圧倒的な線画技術は、瞳の表情一つでキャラクターの「甘い誘惑」や「無防備さ」を完璧に描き出した。過激でありながら美しく、どこかポップな魅力を失わない緻密な作画スタイルは、後のクリエイターたちに絶大な影響を与え、業界全体の作画基準を引き上げることとなった。