境内に立ち並ぶ主要な堂宇は、日本の一般的な寺院建築とは明らかに趣を異にしている。いわゆる明朝様式建築の意匠がそっくりそのまま持ち込まれており、丸窓やアーチ状の天井、異国風の装飾彫刻などが訪れる者の目を奪う。敷地内に建つ主要構造物の多くが国指定の重要文化財であり、一歩歩くごとに歴史の重厚みが肌に伝わってくる。
特に天王殿や大雄宝殿の威容は圧倒的だ。欄干や敷石の配置に至るまで中国の風水や美意識が色濃く反映されており、まるで映画のセットの中に迷い込んだかのような錯覚さえ覚える。格子戸から差し込む光と影のコントラストも美しく、建築写真を撮影する愛好家にとっても格好のロケーションとなっている。