X(旧Twitter)、Instagram、個人ブログなど複数のSNSプラットフォームで確認できる来場者の声を総合すると、評価の傾向は以下の通りだ。
肯定的な意見として最も多かったのは「模型の精度への驚き」。「油屋の模型、内部まで作り込まれていて言葉を失った」「タタラ場の建物が実際の鑪製鉄場にそっくりで感動した」という反応が多数。次いで多かったのが「会場の雰囲気との相乗効果」で、「古い倉庫×ジブリの世界観が思った以上にマッチしていた」「照明の使い方が美術館として一流だった」という感想が目立つ。
一方、課題として挙げられるのが「混雑による鑑賞体験の低下」。チケット完売後も転売チケットで来場した人が一定数おり、土日の会場内は人口密度が高く「ゆっくり模型を楽しむのが難しかった」という声もある。また「グッズ売り場の列が長すぎて諦めた」という指摘も複数見られ、運営側の課題として残っている。
知恵袋などのQ&Aサービスでは「立体建造物展と立体造型物展、名前が違うのですが別物ですか?」という質問が頻繁に投稿されている。これは重要な誤解解消ポイントだ。
【プロの結論】「建造物展」と「造型物展」の表記揺れ問題を正確に解説
ネット上で混乱が生じている「ジブリの立体建造物展」と「ジブリの立体造型物展」という二つの表記について整理しておく。スタジオジブリ公式の案内を確認すると、正式名称は「ジブリの立体造型物展」であり、「建造物展」は検索キーワードとして広くユーザーが使用している通称・誤表記を含む検索ワードだ。「建造物」が指すのはあくまで「建物・構造物」という意味合いであり、本展の実際の展示内容と高い親和性を持つため、この表記で検索するユーザーが多い。いずれの表記で検索しても本展に辿り着くことができるが、公式サイトや購入手続きでは「立体造型物展」の正式表記を使用することで手続きミスを防げる。
建築や都市計画を専門とするクリエイター界隈からは、「ジブリ作品の建造物を建築設計の視点から分析する展示として、同類の展示は世界的にも希少」という評価が聞かれる。宮崎駿監督が実地調査を重ねて作り込んだ架空建築の群れは、フィクションでありながら実際の建築設計に影響を与えうるレベルの完成度を誇るという認識が、建築系大学の教育現場でも広がりつつある。