おりものの量やにおいが気になり始めた女性が陥りがちな最大の過ちが、「ボディソープでの過剰洗浄」と「膣内ビデの常用」です。ネット上の誤った清潔信仰が、かえって病態を悪化させる皮肉な構造が生まれています。
健康な膣内は、デーデルライン桿菌がグリコーゲンを分解して乳酸を生成し、pH 3.8〜4.5という強力な弱酸性を維持することで病原菌の侵入・増殖を阻止しています。しかし、一般的なアルカリ性〜中性の石鹸で膣口や内部までゴシゴシ洗ったり、頻繁に温水ビデで膣内を洗浄したりすると、この有益な乳酸菌群が一網打尽に洗い流されてしまいます。
その結果、自浄作用が破綻してアルカリ性に傾き、雑菌が爆発的に増殖してさらにおりものの悪臭やかゆみが悪化するという悪循環に陥るのです。日常のおりもの かゆみ 対処法としては、以下のケア原則を徹底してください。
- 外陰部はお湯または低刺激な弱酸性のデリケートゾーン専用ソープで、優しく撫でるように洗う(膣内には指を入れない)。
- パンティライナー(おりものシート)を使用する場合は、雑菌の繁殖とムレを防ぐため2〜3時間おきにこまめに取り替える。
- 締め付けの強い補正下着や通気性の悪い化繊(ナイロン・ポリエステル)の下着を避け、吸湿性に優れた綿やシルク素材を選択する。