医療ソーシャルワーカーの実態|年収・仕事内容と「やめとけ」の真相

医療ソーシャルワーカーの実態|年収・仕事内容と「やめとけ」の真相

医療ソーシャルワーカーの実態|年収・仕事内容と「やめとけ」の真相の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

医療ソーシャルワーカー(MSW)の職務は、単なる「相談窓口の係」ではありません。医療機関において、医師や看護師が「病気そのものの治癒」に全力を注ぐのに対し、MSWは「病気を抱えた人の生活」に焦点を当てて支援を展開します。厚生労働省の「医療ソーシャルワーカー業務指針」に基づき、主に以下の業務を担っています。

最も比重が大きいのが退院支援・退院調整です。急性期病院での治療を終えた患者が、次に回復期リハビリテーション病棟へ転院するのか、あるいは介護保険サービスを利用して自宅に戻るのか、個別の生活背景を踏まえてケアマネジャーや訪問看護ステーションと綿密な調整を行います。治療費が高額になる場合の「高額療養費制度」や「傷病手当金」、障害年金の申請といった経済的支援の案内も日常業務の根幹です。

また、復職に向けた職場との調整や、難病患者の社会復帰支援、虐待やドメスティック・バイオレンス(DV)が疑われるケースでの行政・児童相談所との緊急連携など、扱う領域は多岐にわたります。病院という医療モデルの空間にいながら、常に生活モデルの視点を持ち続ける専門職といえます。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。