鼻孔縁挙上で後悔する理由とは?失敗を防ぐ名医の選び方と傷跡の真相

鼻孔縁挙上で後悔する理由とは?失敗を防ぐ名医の選び方と傷跡の真相

鼻孔縁挙上で後悔する理由とは?失敗を防ぐ名医の選び方と傷跡の真相について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

小鼻の重みや垂れ下がりを解消する「鼻孔縁挙上」で後悔する人がいる理由とは、一体どこにあるのでしょうか。その根本原因は、切除する組織量のわずかな狂いによって、鼻孔の露出度合いと立体バランスが劇的に変化してしまう点にあります。

鼻孔縁挙上術は、鼻の穴のフチ(鼻孔縁)の皮膚および皮下組織を三日月状または舟状に切除し、小鼻のラインを上方向へ引き上げる術式です。小鼻の皮膚が分厚く下垂している場合、小鼻の垂れ下がり改善によって横顔や斜めからの印象をすっきり整える効果があります。しかし、この切除幅がわずか1ミリでも設計を誤ると、正面から見たときに鼻腔内が大きく露出する、いわゆる「豚鼻」のような外見を招きます。

臨床の現場に立つ形成外科専門医の取材データによると、修正相談に訪れる患者の多くが「小鼻の肉厚感をなくしたい一心で限界まで切除を希望した」「鼻柱との位置関係(ACR:Alar-Columellar Relationship)を考慮せずに皮膚を切り取られた」という実態を証言しています。鼻柱(鼻の穴の間の壁)がもともと後退している患者に対して鼻孔縁挙上を行うと、小鼻だけが異常に持ち上がり、鼻先全体が上を向いたような奇異な変形を生じさせてしまうのです。

さらに見過ごせないのが、切開縁の不整やひきつれによる「左右非対称のノッチング(切り込み変形)」です。鼻孔縁は皮膚と粘膜が移行する極めてデリケートな部位であり、皮下縫合の張力が均一でなければ、治癒の過程でフチが三角形に引き攣れたり、波打つような段差が生じます。鼻孔縁挙上の失敗は一度メスを入れて組織を欠損させてしまうと、皮膚を元に戻すことが極めて難しく、後戻りが効かないという重い代償を孕んでいます。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。