山梨の政治史を語る上で避けて通れないのが、かつての「長崎幸太郎知事との激しい選挙戦」に象徴される保守分裂の歴史だ。地元の経済界や後援組織を二分した熾烈な権力闘争は、県民の間にも深い爪痕を残した。
しかし、近年の山梨政界は確実に対話と協調のフェーズへとシフトしている。地方自治のトップである知事と、国政のパイプ役である代議士がそれぞれの役割分担を明確にし、山梨全体の利益のために連携する大人の政治が定着しつつある。
過去の遺恨を乗り越え、地域の結束を最優先にするリアリズム。後援会組織の世代交代を進めながら、無党派層や子育て世代の支持を取り込む地道な集会活動を重ねる姿からは、選挙の強さを盤石なものにしようとする執念が透けて見える。