テイクアウトやデリバリーを利用した際、多くの人が陥る致命的なミスが「電子レンジの単独使用」です。ネット上では「レンジで30秒チンするだけ」という誤った情報が散見されますが、これを実行するとパイ生地内部の油脂が溶け出し、水分を吸った生地がしなびてサクサク感が完全に失われてしまいます。
店頭の揚げたて・焼きたての感動を自宅で完全に蘇らせるには、電子レンジとオーブントースターの「二段階リベイク」が鉄則です。
まず、耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、その上にパイを載せて電子レンジ(500W)で約20秒だけ温めます。この工程の目的は、パイ生地を温めることではなく、中心部の冷えたシチューフィリングに熱を伝えることです。温めすぎるとパイが破裂する危険があるため、ほんのり温かくなる程度で止めます。
次に、あらかじめ温めておいたオーブントースターにアルミホイルを敷き、パイを移して1000W(約200℃)で1分30秒〜2分加熱します。表面の油がパチパチと音を立て始めたら取り出し、網の上で約1分間休ませるのがプロの裏技です。休ませることで余分な蒸気が抜け、生地の油分が冷え固まって驚くほどのクリスピーな食感が復活します。