ポスターカラー絵の具の決定的な違いとプロ愛用の名品・失敗しない使い方

ポスターカラー絵の具の決定的な違いとプロ愛用の名品・失敗しない使い方

ポスターカラー絵の具の決定的な違いとプロ愛用の名品・失敗しない使い方の全体像を詳しく解説してご紹介します。

ネット上のQ&AコミュニティやSNSで散見される「ポスターカラーの扱いに関する誤解」について、化学的・物理的な観点から真相を検証します。

誤解1:固まったポスターカラーは水を足せば完全復活する?

長期間放置してビンの中でカチカチに固まったポスターカラーの復活方法として、「お湯を入れてかき混ぜれば元通りになる」という言説がネット上で流布しています。しかしこれは半分正しく、半分は誤りです。

ポスターカラーは水溶性のため、少量の精製水やぬるま湯を加えて数日間密閉してふやかせば、再び絵の具として使用することは可能です。しかし、一度水分が完全に蒸発して結晶化した顔料粒子は再凝集を起こしており、初期製造時の均一な分散状態には完全に戻りません。粒子にザラつきが残り、細かいベタ塗りでムラが生じやすくなるため、復活させた絵の具は下塗りやラフスケッチ用として割り切るのが専門家の常識です。

誤解2:衣服についたポスターカラーは水洗いで簡単に落ちる?

「水溶性絵の具だから洗濯すればすぐ落ちる」という思い込みも危険な罠です。ポスターカラーが服についたときの落とし方にはスピードと手順が要求されます。

ポスターカラーは微細な顔料が繊維の奥深くに入り込むため、乾いてしまうと通常の洗濯機洗いでは繊維に色が沈着して落ちなくなります。もし衣服に付着した場合は、以下の手順で直ちに対処してください:

  • ステップ1:絶対に擦らず、固形分をティッシュ等でつまみ取る。
  • ステップ2:お湯(40℃程度)を当てながら、裏側から叩いて繊維の隙間から顔料を押し出す。
  • ステップ3:固形石鹸または台所用中性洗剤をもみ込み、歯ブラシなどで優しく叩き洗いする。
  • ステップ4:酸素系漂白剤でつけ置き洗いを行う。
橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。