妊娠18週に入ると、妊婦向け情報誌や大手育児メディア『パンパース』『ままのて』等でも「胎動を感じ始める時期」として紹介される機会が増加します。しかし、まさにこの情報こそが「18週なのに胎動が分からない」という深刻なパニックを生む温床となっています。
実際のところ、妊娠18週 胎動を感じない真相はどこにあるのでしょうか。日本産婦人科学会の臨床知見および産科医へのヒアリングによると、初産婦が胎動をはっきりと自覚する平均時期は妊娠19〜21週頃です。18週時点で自覚できる妊婦は全体の半数前後、特に初産婦に限れば「まだ分からない」状態がごく一般的な標準値です。
胎動の知覚を大きく左右する要因の一つが「胎盤の位置」です。胎盤が子宮の前壁(お腹側)にある「前壁胎盤」の場合、胎児のキックやパンチが胎盤という厚いクッションに吸収されてしまうため、母体の知覚神経に刺激が届きにくくなります。一方で胎盤が子宮の後壁(背中側)にある妊婦は、手足の動きがダイレクトに前腹壁へ伝わるため、17〜18週といった早い段階で気付きやすくなります。
すでに胎動を感じ始めている場合、妊娠18週 胎動の位置とポコポコ感には特徴的な傾向があります。この時期の胎動は、後期の激しい蹴り上げとは異なり、「腸の中でガスがコトコト動いたような感覚」「金魚が水面を跳ねたようなピクピク感」「おへそのかなり下(恥骨の上あたり)でのポコポコとした泡立ち」として表現されます。胎児はまだ小さく子宮腔内を自在に回転しているため、右下腹部で感じたかと思えば左下腹部へ移動するなど、定位置を持たないのが自然な状態です。
胎児の聴覚はこの18週頃から急速に発達し、母体の心音や血液の流れる音、さらには外部の低周波の音に反応し始めます。リラックスして仰向けになった静かな夜、下腹部にそっと手を当てて集中してみると、わずかな振動を感じ取れる場合があります。