アスルクラロ沼津のホームスタジアムである愛鷹広域公園多目的競技場(静岡県沼津市)は、長年にわたり昇格の前に立ちふさがる「スタジアム問題」の中心地でした。過去にはナイトゲームを開催するための照明照度(1,500ルクス以上)が不足しており、J2ライセンス申請すらできない時期が続きました。
この危機を救ったのが、サポーターや地元企業が一丸となったクラウドファンディングでした。目標額を大幅に超える支援金が集まり、行政の協力も得て2026年にLED照明設備の改修工事が完了。照度基準をクリアしたことで、ライセンス審査のスタートラインに立つことが可能となりました。
しかし、J2施設基準には依然としてクリアすべき課題が残されています。具体的には以下の項目が挙げられます。
・入場可能数(キャパシティ):J2基準である10,000人以上の収容能力(固定座席数と安全基準の適合)
・屋根の敷設率:観客席の1/3以上を覆う屋根の設置基準
・諸室の整備:ドーピング検査室、記者会見場、VIPルームなどの附帯設備
静岡県および沼津市をはじめとする東部自治体との協議が進められており、既存施設の段階的改修と例外規定の活用を組み合わせることで、J2ライセンスの維持・更新を確実なものにする取り組みが続いています。