ワイン芸人の本気度を徹底検証!ソムリエ資格と推し銘柄の現在地

ワイン芸人の本気度を徹底検証!ソムリエ資格と推し銘柄の現在地

ワイン芸人の本気度を徹底検証!ソムリエ資格と推し銘柄の現在地にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

日本におけるワイン文化の発展史において、髭男爵ひぐち君の残した足跡は特筆に値します。彼が成し遂げた最大の功績は、資格取得後に視線を「日本ワイン(日本国内で栽培されたブドウを100%使用して国内で醸造されたワイン)」へと絞り込み、現場の作り手たちと愚直に対話を重ねた点にあります。

ひぐち君はこれまで北海道から宮崎県まで、全国数百箇所のワイナリーに自ら足を運び、ブドウの収穫や醸造作業の現場を手伝いながら生産者の哲学を直接取材してきました。この泥臭く実直な活動が評価され、2020年には一般社団法人日本ソムリエ協会から、ワインの普及に多大な貢献をした著名人に贈られる「ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)」の称号を授与されました。さらに2022年には「日本のワインを愛する会」の会長に就任しています。

彼がイベントや連載で一貫して推しているのが、次のような日本の気候風土を体現する珠玉の銘柄群です。

  • シャトージュン(山梨県勝沼町):アパレル大手のジュングループが手掛けるワイナリー。ひぐち君が初期から絶賛し続ける「甲州セミスイート」やドライな甲州は、和食の繊細な出汁と完璧な調和を見せます。
  • タケダワイナリー(山形県上山市):「蔵王スター」シリーズをはじめ、日本の自然派醸造の先駆けとして知られる名門。酸化防止剤無添加の生ワインなど、ピュアな果実味を広めた功労ボトルです。
  • ファンキーシャトー(長野県青木村):長野のテロワールを極限まで引き出す自然酵母醸造。ひぐち君が「土地のエネルギーがそのまま詰まっている」と評するカルト的人気を誇る逸品です。

現場のブドウ農家や若手醸造家たちを取材すると、「ひぐち君は芸能人としての上から目線が一切なく、長靴を履いて畑に入り、土の匂いを嗅ぎながら話を聞いてくれる」という証言が異口同音に返ってきます。テレビタレントの肩書きを越えた現場主義こそが、彼が業界内で確固たる信頼を勝ち得た決定打でした。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。