畑野氏からバトンを受け継いだ新指揮官が、同校OBであり長年コーチを務めてきた宮迫竜司監督です。宮迫氏は現役時代に鎮西の厳しい鍛錬を身をもって経験し、畑野バレーの神髄である「泥臭いレシーブ」と「最後まで諦めない執念」を骨の髄まで理解している人物です。
大学卒業後、指導者としての道を歩み始めた宮迫氏は、母校のコーチや外部指導者として長年現場に携わり、畑野氏の右腕として確固たる信頼関係を築き上げてきました。選手一人ひとりの性格や能力を的確に把握し、個々のモチベーションを引き出すコミュニケーション能力には定評があります。
宮迫監督が打ち出す指導方針の最大の特徴は、「伝統的な守備の美学」と「データ・科学的アプローチ」のハイブリッド化です。従来の鎮西バレーが誇る徹底的な反復練習によるレシーブ力や跳躍力をベースに据えつつ、タブレット端末を活用したリアルタイムのスタッツ分析や、専門的なフィジカルトレーニング、栄養管理プログラムを本格導入しました。
かつての高校スポーツ界に見られた精神論偏重から完全に脱却し、選手自らがプレーの選択肢を論理的に言語化できる環境を整備したことで、選手間からは「意図が明確で納得感がある」「自分の強みと課題が可視化され、成長スピードが上がった」と高い評判を集めています。