X(旧Twitter)やInstagramのショート動画を起点に、「幻の銘品を扱う店がある」「越智商店のお取り寄せが凄すぎる」という投稿が相次ぎました。検索窓に店名を打ち込むユーザーが急増した一方で、公式ウェブサイトの作りが極めて素朴であったことから、「実態のないゴーストキッチンではないか」「転売グループのアカウントではないか」といった疑念を抱く声も散見されます。
筆者が商業登記や自治体の産業振興記録、および現地関係者への取材を重ねた結果、越智商店の実体は長年にわたり瀬戸内・愛媛エリアを拠点に水産加工品や地域特産品の卸・小売を営んできた筋金入りの地域問屋・専門店であることが確認できました。家族経営に近い規模感で丁寧な手仕事を続けてきた職人気質の商店であり、決して実体のないマーケティング企画ではありません。
長年、地元住民や一部の食通の間だけで重宝されてきた隠れた名店が、熱心なファンの投稿を契機にアルゴリズムの波に乗り、全国区のバズへと発展したというのが今回の騒動の発端です。