まず大前提として、ムクドリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」、いわゆる鳥獣保護管理法の対象となる野生鳥獣だ。この法律では、許可なく野生の鳥を捕まえること、飼うこと、売買することのすべてが原則禁止されている。ネット上には「ムクドリ 飼育 違法」と調べる人が後を絶たないが、答えは明確だ。環境省や各都道府県の公式発表資料によると、傷病鳥獣の保護を目的とする場合も、個人の判断で飼育を始めることは認められていない。
違反した場合の罰則は軽くない。鳥獣保護管理法では、無許可の捕獲や飼育に対して1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性がある。実際に、野鳥を拾って自宅で飼育していたことが通報やSNS投稿をきっかけに発覚し、行政指導を受けた事例は各地で報告されている。「かわいそうだから」という善意が、法的には「違法行為」に転じる構造だ。
では「ムクドリ 飼育 許可」を得る道はあるのか。実務上、個人がペットとして飼育許可を得ることは極めて難しい。許可は学術研究、傷病鳥獣の保護、繁殖計画など公益性が認められる場合に限られ、一般家庭での愛玩目的は想定されていない。公式には「ムクドリを飼いたい」という動機で許可が下りることはまずないと考えてよい。