川谷絵音の音楽を特徴づけるのは、緻密に計算されたコード進行と変拍子だ。この数学的なアプローチの背景には、彼の理系としてのバックグラウンドがある。
高校卒業後、彼は東京農工大学工学部に進学する。化学を専攻していた彼にとって、数式や物質の結合パターンを考えることは日常だった。高校時代から数学や理科の成績は優秀で、論理的思考力がこの時期に徹底的に鍛えられたという。感覚だけで作られているように見える彼の楽曲だが、実は非常にロジカルな構造を持っている。その基礎は、長崎東高校での理系教育によって培われたものだ。