彼が残した歌詞の言葉遣いにも目を向けたい。詩的でありながら日常的、抽象的でありながら刺すように具体的なフレーズの数々。「生きること」への問いかけは、決して説教くさくなく、かといって安易な絶望に突き放すこともない。
「いつか死ぬ僕らは」というテーマと背中合わせに存在していたのは、今この瞬間をどうにか生き延びようとする切実な祈りだった。音楽業界のメインストリームが提示する「分かりやすい共感」とは一線を画す、歪で不器用な誠実さ。それこそが、時代がどれだけ変化しようとも風化しない強靭な強さの正体である。