中川昭一氏の悲劇を語る上で避けて通れないのが、父である元農林水産大臣・中川一郎氏の存在です。「十勝のヒグマ」と呼ばれ、将来の首相候補と目されながらも、1983年に57歳という若さで札幌市内のホテルにて非業の死を遂げました。
父の急死を受けて日本開発銀行を退職し、29歳で政界に飛び込んだ昭一氏。農林水産大臣、経済産業大臣、政調会長、財務大臣と主要ポストを歴任し、父と同じく総理総裁を嘱望されながら、奇しくも父とほぼ同じ年齢(56歳)で命を落とすという数奇な運命を辿りました。
昭一氏の死後、北海道11区の地盤を引き継いだのが妻の中川郁子(ゆうこ)氏です。2012年の総選挙で初当選を果たし、農林水産政務官などを歴任。夫が無念の死を遂げた十勝の地で、中川家が掲げ続けた「日本の農業と国益を守る」という志を継承し、現在も政治の現場で活動を続けています。