初めて訪れた客が最も驚くのは、メニューに記載された「サイズ感覚」の歪みである。一般的な感覚で「ミニカツ丼」を注文すると、テーブルに運ばれてくるのは一般的な定食屋の大盛りを優に超えるサイズの丼だ。さらに普通盛り、大盛り、特盛りとランクが上がるにつれ、もはやフードファイターの領域へと足を踏み入れることになる。
特盛りともなれば、分厚いロースカツが何枚も重なり、ご飯の量はキロ単位に達する。しかし、ただ量が多いだけではない。出汁の効いた甘辛いタレと、トロリとした半熟卵、そしてサクサク感を残した衣が見事なハーモニーを奏で、最後の一口まで箸を進めさせる中毒性を秘めているのだ。