現在でもネット上のコミュニティやSNSにおいて、「チャールズ・ブロンソンへの出演料が高すぎて会社が再度傾きかけた」「契約トラブルですぐに降板した」といった誤解混じりの言説が散見されます。しかし、一次資料や当時の関係者の証言を丹念に検証すると、実態は大きく異なります。
当時のチャールズブロンソン マンダム ギャラは、日本円にして数千万円(現在の貨幣価値換算で億単位)という当時としては破格の巨額契約であったことは事実です。しかし、その投資は発売直後の爆発的な利益によって瞬く間に回収されました。ブロンソンの起用は単発で終わることなく、シリーズとして複数年にわたり複数のバリエーションCMが制作され、両者の関係は非常に友好的かつ長期にわたって継続しています。
ブロンソン自身も来日時のインタビュー等で日本のスタッフのプロ意識を高く評価しており、大林宣彦監督との友情は後年の映画制作現場でも語り継がれるほどでした。単なる「金銭目当ての外タレ起用」という皮相的な見方は、日米のクリエイターが本気でぶつかり合った現場の熱量を見落とした誤認と言えます。