山形「龍上海」赤湯からみその魔力!本店と山形店の違いを現地解剖

山形「龍上海」赤湯からみその魔力!本店と山形店の違いを現地解剖

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今や全国区の知名度を誇る山形辛味噌ラーメン 発祥の物語は、昭和33年(1958年)の南陽市赤湯へと遡ります。創業者である佐藤文男氏が屋台から立ち上げた龍上海の歴史は、決して平坦なものではありませんでした。当時、赤湯界隈で主流だったのは素朴な醤油ラーメン。そのスープを自宅に持ち帰り、家族のために味噌汁の具材として入れたことが、すべての転換点となりました。

「煮干し出汁の効いた醤油スープに味噌を合わせたら、想像を絶する深みが出た」――この偶然の閃きから試行錯誤が始まりました。赤湯周辺の厳しい冬の寒さに耐えうる一杯を作るべく、地元産の上質な赤味噌をベースに、唐辛子、ニンニク、香辛料を独自比率で練り上げた「からみそ(辛味噌)」を開発。これを丼の中央に丸く盛り付け、客が自らの好みに合わせて溶かしながら食べるという、当時としては前代未聞の提供スタイルが完成したのです。

山形盆地特有の厳しい気候条件において、塩分とカプサイシン、そしてニンニクによる滋養は、労働者や地域住民の身体を芯から温める最高のご馳走でした。寒冷地文化と創意工夫が結実した龍上海 辛味噌ラーメンは、単なる郷土食の枠を超え、半世紀を経て山形ラーメン文化の頂点へと登りつめました。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。