逮捕直後、芸能界を襲ったのが過去最大級ともいえる「違約金・損害賠償ショック」でした。当時、ピエール瀧はNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に主要キャストとして出演中だったほか、ディズニー映画『アナと雪の女王』のオラフ役、さらには多数の民放レギュラー番組やCMを抱えていました。
大河ドラマは三宅弘城への急遽代役交代と撮り直しを余儀なくされ、『アナと雪の女王』も声優差し替えが決定。出演映画の公開延期や上映中止、電気グルーヴのCD出荷停止や音源配信停止など、ドミノ倒しのように自粛の動きが広がりました。この一連の対応による損害賠償額は、総額30億円から50億円規模に膨らんだと報じられています。
しかし一方で、この「作品の封印・お蔵入り」に対しては、映画監督や文化人、ファンから強い疑問の声が上がりました。「作品に罪はないのではないか」という議論が巻き起こり、過剰な自主規制のあり方を見直す大きな契機にもなりました。