代表作『豆吉まめこニートの日常』は、単なる自虐ネタやペット自慢の枠には収まらない。シュールでありながら誰もがどこかで共感してしまう「日常の隙間」を切り取るセンスがずば抜けているのだ。KADOKAWAから刊行された単行本は軒並み大重版を記録し、紙と電子書籍の双方で異例のロングセラーを続けている。
元々、ライブドアが提供するブログプラットフォーム上で育まれたこの作品は、縦スクロールでサクサク読めるコマ割りやオチのスピード感が命だ。Web漫画業界全体で見ても、ブログ発のエッセイブログ作品がこれほどの商業的成功を収め、アニメ産業にまで多大な影響を与えた例は極めて珍しい。日常系ギャグ漫画のあり方を根底から変えた作品と言っても大げさではないだろう。