ゲームコミュニティで定期的に囁かれる「武将CGは単なる過去作の使い回しではないか」という疑問。しかし、コーエーテクモゲームスの制作現場における実際のプロセスを追うと、そこには膨大なリライトと微調整の歴史が存在します。
一見すると前作と同じ構図に見える武将であっても、最新作の描画エンジンやライティング環境に合わせて、目元の陰影、兜や甲冑のハイライト、肌の質感、背景のアルファチャンネル処理(切り抜き境界の滑らかさ)などが細かく再調整されています。特に『信長の野望・新生』では、AIが自律的に行動する武将たちの「意思」を伝えるため、視線の角度や口元の引き締まり具合が再設計されました。
また、歴史研究の進展に伴うビジュアルの変更も見逃せません。新史料の発見や学説の変化により、従来とは異なる甲冑の着用や家紋の修正が加えられるケースがあり、単なるエンタメ的見栄えだけでなく、歴史考証のアップデートが反映されている点は見過ごされがちな重要事実です。