深田恭子版ドロンジョの真骨頂は、ビジュアルの美しさだけにとどまらない。生瀬勝久演じるボヤッキー、ケンドーコバヤシ演じるトンズラーとの「三悪トリオ」で見せた軽快なアンサンブルは、タツノコプロのアニメのノリを完璧に実写へ落とし込んでいた。
手下たちを容赦なく叱責しながらも、どこか抜けていて憎めないキュートさ。宿敵ヤッターマン1号への淡い恋心に揺れる乙女心や、お仕置きの爆発で煤まみれになっても漂う愛嬌など、深田恭子の卓越したコメディエンヌとしての才能が全編で炸裂している。セクシーさと純真さの奇跡的なバランスこそが、老若男女から愛され続ける最大の理由だ。