放送当時から現在に至るまで、SNSや大手レビューサイト、掲示板等では激しい議論が交わされ続けています。特に目立つのは、世代によって受け止め方が真っ二つに分かれる点です。
主人公と同世代である70代以上の視聴者や、その親を持つ50代前後の層からは、「身につまされる」「うちの夫も隠し口座くらいあるのではないかと疑ってしまう」「身だしなみを投げやりにしてはいけないと強烈に痛感した」といった強い共感の声が寄せられています。特に、手入れの行き届いた三田佳子の華やかな装いと、そこから転落した際のやつれ果てた表情の落差に対しては、「老人のリアルな脆さと美しさを同時に表現しきった」と絶賛の嵐が巻き起こりました。
一方で、ネット上では「ハナの『見た目がすべて』という選民思想が鼻につく」「他人の外見を内心で見下していたのだから、夫に裏切られたのは因果応報ではないか」という辛辣な批判的意見も散見されます。しかし、そうした賛否両論を巻き起こす点こそが内館作品の真骨頂であり、単なる勧善懲悪やハートウォーミングな家族劇に終わらない、人間の生々しいエゴを捉え切った脚本の手腕が浮き彫りとなっています。