ネット上には尿トラブルに関する誤った情報が氾濫しており、自己判断による誤った対処が症状を深刻化させる例が少なくありません。
代表的な誤解が「漏れるのが怖いから水分摂取を極力控える」という行動です。水分摂取を減らすと尿が濃縮され、膀胱粘膜を刺激してかえって過活動膀胱(激しい尿意切迫感)を誘発します。また、尿道内の自浄作用が低下し、尿路感染症のリスクを高める原因にもなります。
さらに警戒すべきは、前立腺肥大症の初期症状を見落とすリスクです。40代後半から前立腺の組織肥大が始まる人が増え、初期段階では「夜中に何度も起きる」「尿の勢いが弱い」「出し切るのに時間がかかる」といった症状として現れます。これを「単なるちょい漏れ」と放置し続けると、尿道が圧迫されて膀胱の筋肉が線維化し、最終的に尿がまったく出なくなる「尿閉」や腎機能障害を引き起こす危険性があります。