ネット検索で「多摩センター パン屋 人気ランキング」などを調べると、数年前の情報がそのまま放置されているケースが散見されます。現場の動向と乖離した3つの代表的な誤解を是正します。
第1の誤解は、「高級食パン専門店を今も買い求めるべきか」という点です。全国的なブームの終焉とともに、多摩エリアでも甘みの強い生食パンブームは完全に一段落しました。現在、地元住民が求めているのは、毎日食べても飽きのこない、小麦本来の香りと適度な弾力を持つハードトーストや山型食パンです。「毎朝ジャムを塗ってトーストする」「サンドイッチにして具材の味を引き立てる」という日常使いの観点では、ココリア内のベーカリーや実力派個人店が焼き上げる無添加・低糖の食パンが、結果として最も高い顧客満足度を記録しています。
第2の誤解は、「駅前にいれば名店のハード系パンがすべて手に入る」という思い込みです。多摩センター駅のペデストリアンデッキ周辺はチェーン展開の利便性重視店が占めており、ルヴァン種や長時間熟成発酵にこだわったカンパーニュやバゲット、層の立ち上がりが美しい本物のクロワッサンを求めるなら、駅から10分以上歩くか、近隣の南大沢・下柚木エリア(チクテベーカリー等の名店地帯)まで視野を広げる必要があります。「駅前=すべてのジャンルで最強」ではない点に注意が必要です。
第3の誤解は、「イートインカフェはどこも長居ができる」という認識です。多摩センター駅構内および駅ビルのベーカリーカフェは、ピーク時の回転率を上げるため、コンセント席を制限したり、座席の間隔を狭めたりするリニューアルを進めています。PCを開いての長時間のテレワークや勉強には向かず、あくまで「30分前後のモーニングやブレイク」に適した設計となっているのが現状です。