電車に犬を連れて乗る際、最初に把握すべきは利用する鉄道事業者の「手回り品ルール」です。一般的に、愛犬は手荷物ではなく「有料または無料の手回り品」として扱われます。特にJRグループと私鉄・公営地下鉄では、料金体系および持ち込めるケースの許容サイズに明確な差異が存在します。
JR各社(JR東日本・JR東海・JR西日本など)を利用する場合、普通手回り品切符(1個につき290円)の購入が義務付けられています。改札口の駅員にキャリーバッグを提示し、手回り品切符を発行してもらってケースの見えやすい場所に取り付けるのが正式な手順です。一方、東京メトロや都営地下鉄、東急電鉄、小田急電鉄などの首都圏大手私鉄各社では、原則として手回り品料金は無料(0円)と規定されているケースが主流です。
持ち込み可能なキャリーバッグのサイズ規定において、JRの「長さ70cm以内・3辺の合計が120cm以内」という数値は極めてタイトです。一般的な小型犬用ハードクレート(Mサイズ相当)であっても、外寸によっては合計120cmを数センチ超過する製品が存在します。改札口で計測を求められた際に規定を超えていると、その場で乗車拒否の対象となります。購入前に必ずキャリーバッグの外寸(縦・横・高さ)の実測値を確認しておく必要があります。