日本での活動を経て、彼女の才能をいち早く見出したのが香港映画界の重鎮たちでした。サモ・ハン・キンポー監督に見出され、1985年の大ヒット作『香港発活劇エクスプレス 大福星』(原題:福星高照)に出演。着物を脱ぎ捨てて筋骨隆々の背筋を露わにし、激しい格闘を繰り広げる冷酷な女刺客役は、アジア全域の映画ファンに鮮烈な記憶を刻みつけました。
卓越した身体能力と凄みのある眼光を武器に、西脇美智子はアクション女優としての確固たる地位を確立します。『ゴッド・ギャンブラー』(原題:賭神、1989年)ではチョウ・ユンファと共演し、肩にタトゥーを入れた妖艶な女性賭博師役でサイコロを華麗に操る名シーンを披露。数々の香港映画出演作において、言葉の壁を越えた圧倒的な存在感を放ちました。