辞書を引くと、あざとい本来の意味は「やり方が悪どい」「抜け目がない」「小利口で図々しい」といった否定的な意味合いが並びます。中世から近世にかけての文献でも、相手を出し抜くような狡猾さを指す言葉として使われていました。
この認識が大きくシフトする契機となったのが、2010年代後半から2026年代にかけてのメディア展開です。特にテレビ朝日系列のバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』の大ヒットは決定打となりました。戦略的に魅力を演出する姿勢を「隠すべきずるさ」から「人間関係を円滑にする努力・セルフプロデュース力」として肯定的に再定義したのです。
2026年の現在では、単なる悪口ではなく「自分の魅せ方を熟知し、周囲を心地よくさせる技術」を指す言葉として、多くの場面で使われています。