だが、常に比較され、密接すぎる関係であり続けることは、時に過酷な試練となる。弟である加藤高道との関係は、メディアでしばしば「確執」と報じられてきた。幼少期から共に歌を紡いできたふたりだが、成長とともに音楽的アプローチや人生観の違いが浮き彫りになっていく。
休止と再結成を繰り返した裏にあったのは、単純な憎しみなどではない。兄弟という切り離せない絆があるからこそ、お互いの存在が息苦しくなるという「愛憎混じり合う複雑な心理」だった。解散という決断は、お互いがひとりの自立したシンガーとして生きるために不可欠な選択だったのである。