CSの不要論を語る上で欠かせないのが、MLB プレーオフ制度 比較です。ファンから「なぜMLBのプレーオフは熱狂的に受け入れられ、NPBのCSはここまで叩かれるのか」という疑問が投げかけられますが、その違いは「参加球団数」と「ディビジョン(地区)制度」の有無にあります。
MLBは30球団が6つの地区に分かれて戦っており、ポストシーズンへ進出できるのは全30球団中12球団(各リーグ6球団)のみです。進出率は40.0%に抑えられており、激戦のワイルドカード争いを勝ち抜かなければポストシーズンの舞台には立てません。一方、NPBは1リーグわずか6球団の単一リーグ制でありながら、その半数にあたる3球団(進出率50.0%)がCSへ進出できます。この母数の少なさと進出枠の広さが、ペナントレースの希少価値を薄めている根本原因です。
表から明らかなように、NPB最大の問題は「リーグ覇者」と「日本シリーズ進出チーム」が乖離してしまう点にあります。MLBでは地区優勝チームが複数存在するため、プレーオフを勝ち抜いて初めて「リーグ優勝」の称号を得ます。しかしNPBでは、143試合を制してトロフィーを掲げた球団が正式に「リーグ優勝チーム」でありながら、CSで敗れると日本シリーズへ出場すら許されません。この二重構造が、ファンに「下剋上はペナントへの冒涜だ」と感じさせる最大の火種となっているのです。