地震発生時、最も初動対応が難しいのが自力歩行がおぼつかない乳児クラスです。保育園の避難訓練における0歳児・1歳児対応では、保育士1人が何人の命を背負えるかという物理的な限界を直視しなければなりません。
0歳児クラスでは、揺れを感じた瞬間にベビーベッドの中央へ移動させ、布団やクッションで上からの落下物を防ぐ「シェルター化」を最優先します。その後の移動では、おんぶ紐を活用して1人が2人を抱え、残る園児は避難車(お散歩カーや大型キャリー)に迅速に乗せる連携が必要です。
1歳児・2歳児クラスでは、保育士の指示が通る子とパニックで固まる子の個人差が顕著に表れます。無理に手を引いて走らせるのではなく、避難用ロープ(お散歩リング)をしっかり握らせる訓練や、靴を履かずに避難用靴下・上履きのまま屋外へ出る手順を徹底させておくことが、避難時間の短縮に直結します。
特に午睡中の地震発生を想定し、枕元に園児の靴を常備しておく工夫や、停電時の暗闇で使えるヘッドライトを各部屋に配置しておく備えが欠かせません。