なぜ言葉ひとつで資産状況が悪化するのか。その謎を解く鍵が行動経済学にある。人が強いストレスや欠乏感を感じている時、脳の認知リソース(帯域幅)は大きく削られる。これが「稀少性のサイコロジー」と呼ばれる状態だ。
「お金がない」と唱え続けることで脳内は「目先の不足」でいっぱいになり、将来のための判断を下す余裕が奪われてしまう。単なるスピリチュアルな自己啓発の精神論ではなく、脳の認知メカニズムとして解明されつつある事実だ。パーソナルファイナンスの観点からも、言葉の癖を修正することは家計改善の第一歩と言える。