物売るってレベルじゃねーぞ元ネタの真相と叫んだ男性の現在を追う

物売るってレベルじゃねーぞ元ネタの真相と叫んだ男性の現在を追う

物売るってレベルじゃねーぞ元ネタの真相と叫んだ男性の現在を追うにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

なぜ、大手量販店の店頭があれほどの修羅場と化したのか。ビックカメラ有楽町店の混乱の経緯を時系列で辿ると、店舗側の危機管理体制の甘さと予期せぬ外部要因が連鎖していた実態が浮かび上がります。

2006年11月10日の深夜、有楽町駅前の歩道にはすでに数百人規模の列ができていました。問題が深刻化したのは、翌11日の午前5時から6時にかけての早朝帯です。始発列車の到着に伴い、一般のゲームファンに加えて、後述する組織的な集団が一気に押し寄せ、待機列の最後尾は急速に膨れ上がりました。この時点でPS3の発売パニックを引き起こす理由は完全に揃っていたと言えます。

店舗側は当初、整然とした誘導を試みたものの、詰めかけた群衆は推定2,000人以上に達していました。整理券の配布開始を告げた瞬間、待機スペースとして機能していた店舗前の広場やエスカレーター付近に人の波が殺到。押し合いへし合いの圧力によって、誘導用のカラーコーンやロープは一瞬で薙ぎ倒されました。

「押すな!」「前へ行くな!」「子供がいるぞ!」という怒号と悲鳴が飛び交い、ガラス扉に人々が押し付けられるなど、一歩間違えれば明石花火大会歩道橋事故のような重大な群衆雪崩(将棋倒し)が発生しかねない極限状態に陥りました。現場には多数の警察官が駆けつけ、拡声器で必死に制止を呼びかける事態となったのです。あの「物売るってレベルじゃねーぞ!」という叫びは、まさに命の危険すら覚える現場のリアルを象徴する一次証言でした。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。