結論から申し上げますと、卒寿は満90歳(生まれた翌年の同誕生日で90歳)で祝うのが現代の主流です。かつて日本社会では、生まれた年を1歳とし元日を迎えるごとに加齢する「数え年」でお祝い事を行うのが伝統でした。しかし、昭和25年に「年齢の計算に関する法律」が施行されて以降、公的機関や日常生活のあらゆる場面で満年齢が定着し、長寿祝いも満年齢基準で執り行う家庭が全体の8割以上を占めています。
ただし、地域社会の慣習や菩提寺・神社のしきたり、あるいは本人の強い意向によって数え年(数え90歳=満89歳になる年)で祝う地域も残っています。家族間で「今年祝うのか、来年なのか」の認識のズレを防ぐためにも、事前に親族内で基準を共有しておくことがトラブル回避の第一歩となります。
2026年(令和8年)に卒寿をはじめとする主要な長寿祝いを迎える方々の早見表、ならびに前後の節目との違いを整理したのが以下のデータです。
米寿や白寿との違いに迷う方も散見されますが、「88歳=米寿」「90歳=卒寿」「99歳=白寿」と整理すると明確です。厚生労働省が公表している簡易生命表の動向を見ても、90歳まで生存する割合は男性でおよそ4人に1人、女性では2人に1人と推計されており、まさに人生の金字塔と呼ぶにふさわしい到達点です。