番組の魅力を支えたのは福留功男だけではない。敗者に対して温かい視線を送り、時には涙を流しながら見送った徳光和夫の存在もまた、番組に深い人間味を与えていた。敗者の味方として寄り添う徳光のナビゲートは、単なる勝敗を超えた人間ドラマを際立たせていたのだ。
プロのタレントではなく、どこにでもいる一般人が敗北の悔しさに涙し、勝者の栄光を称え合う姿。それは視聴者に「自分もあの場に立ちたい」という強い没入感を与えた。『アメリカ横断ウルトラクイズ』が提示した感動の構造は、その後のバラエティ番組やリアリティショーの原点となったと言っても過言ではない。