多くの来園者が直面する最大の壁が、週末や連休時の過密ぶりです。恩賜上野動物園の混雑状況を詳細に分析すると、JR上野駅公園口から直結する「正門(東園)」に開園前から長蛇の列が形成され、午前10時から午後2時にかけて園内全域で人口密度がピークに達します。特にランチタイムのフードショップや休憩用ベンチは激戦区となり、歩き疲れたファミリーや観光客で溢れ返る光景が日常化しています。
現場を知る取材班が提唱する決定的な裏技が、「弁天門からの逆流ルート」です。多くの来園者が「正門(東園)から入園し、中型・大型獣を見てからいそっぷ橋を渡って西園へ向かう」という固定化した順路を辿ります。あえて京成上野駅や不忍池側に位置する弁天門から朝一番に入園し、西園の施設(パンダのもりや両生爬虫類館)を人が少ないうちに鑑賞した後、午前遅めの時間にいそっぷ橋を渡って東園へ抜けることで、人の波と完全にすれ違う快適な動線が完成します。
また、東園と西園の違いと回り方を事前に頭へ叩き込んでおくことも不可欠です。東園は歴史ある日本館やホッキョクグマ、アジアゾウ、サル山など大型哺乳類・歴史的建造物が集まる重厚なエリア。対する西園は不忍池に囲まれ、パンダのもり、アフリカの動物(キリンやカバ)、子ども動物園すてっぷ、両生爬虫類館(ビバリウム)が広がる開放的なエリアです。恩賜上野動物園の見どころ所要時間としては、主要スポットをテンポよく巡るショートコースで約2時間半から3時間、隅々までじっくり観察する場合は食事を含めて5時間程度を見積もるのが理想的です。