ナベサダ代表曲【完全版】90代現役が今も輝く名盤の真相

ナベサダ代表曲【完全版】90代現役が今も輝く名盤の真相

今注目を集めている ナベサダ代表曲【完全版】90代現役が今も輝く名盤の真相について、詳しいまとめをご紹介しています。

これから渡辺貞夫の膨大なディスコグラフィに触れるにあたり、自身の音楽的嗜好に合わせて入口を選ぶのが最短の近道です。

こんな人におすすめ:爽快感と70〜80年代のグルーヴを味わいたいリスナー

迷わず『カリフォルニア・シャワー』および『モーニング・アイランド』から聴き始めるべきです。当時のアナログ録音特有の太いドラムサウンド、きらびやかなエレピのコードワーク、そして何より突き抜けるサックスの爽快感は、日常のストレスを吹き飛ばす圧倒的な開放感を与えてくれます。シティポップの文脈でインストを探している若い世代にも強く刺さるはずです。

こんな人におすすめ:本格的なモダンジャズ、サックスの神髄に触れたいリスナー

CMヒット曲から一歩踏み込み、『パーカーズ・ムード』や『ラウンド・トリップ』(チック・コリアやミロスラフ・ヴィトウスとの共演作)を推奨します。ここにあるのは、ポップな装飾を一切脱ぎ捨て、剥き出しのパッションと高度な即興演奏だけで切り結ぶ、真のジャズ・インプロヴァイザーとしての渡辺貞夫の凄みです。

慎重になるべきケース:静謐でアブストラクトな現代ジャズのみを求めるリスナー

ECMレーベルのような幽玄で冷徹な北欧ジャズや、ポリリズムが複雑怪奇に交錯する前衛的なフリージャズを第一に好むリスナーにとっては、ナベサダの持つ底抜けの明るさや明快なリズムアプローチは、時にストレートすぎると感じられる場合があります。その場合は、ブラジル音楽の哀愁(サウダージ)が色濃く出ている初期のボサノヴァ期や、映画音楽を手掛けたアコースティックなサウンドトラックから触れていくと、違和感なくその深淵に浸ることができます。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。