彼のキャリアにおける決定的なターニングポイントとして、日曜朝の枠で放送された『王様戦隊キングオージャー』を外すことはできない。東映が総力を挙げて制作し、テレビ朝日系列で全国放送されたこの巨大プロジェクトにおいて、彼は物語の鍵を握る追加戦士・ジェラミー・ブラシエリ(スパイダークモリ)役を射止めた。
特撮作品という枠組みでありながら、緻密に張り巡らされた伏線と重厚な人間ドラマが展開された同作。語り部としての役割も担った彼の演技は、どこか浮世離れしたミステリアスさと、胸の奥底に秘めた熱い情熱を見事に同居させていた。劇中での立ち振る舞い一つをとっても、長年の特撮ファンを唸らせる完成度を誇る。スーパー戦隊シリーズの歴史に新たな風を吹き込んだ彼の表現力は、まさに「新時代のヒーロー像」の確立であった。