意識レベルJcsの覚え方と判定基準|現場で即判定できる評価手順

意識レベルJcsの覚え方と判定基準|現場で即判定できる評価手順

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JCSの最重度である「JCS 300」は、強い痛み刺激に対しても手足を動かさず、顔のしかめすら見られない完全な深昏睡状態を指します。脳幹機能の広範な抑制、広範な脳出血、くも膜下出血、重症低酸素脳症などが疑われる緊急事態です。

救命救急の現場で重要なのは、意識レベルの低下を単独で評価するのではなく、バイタルサインの異常と連動させて病態の切迫度を読み解くことです。

特に見逃してはならないのが、頭蓋内圧亢進(ICP亢進)を示唆する「クッシング現象(Cushing's triad)」の出現です。

  • 収縮期血圧の著明な上昇(生体が脳血流を維持しようと血圧を跳ね上げる)
  • 徐脈(圧受容器の反射による心拍数低下)
  • 不規則な呼吸パターンの出現(チェーン・ストークス呼吸や失調性呼吸)

意識レベルがJCS 10から急速に100、200へと悪化し、同時に血圧上昇と徐脈が進行している場合、脳ヘルニアが切迫しているサインです。瞳孔不同(anisocoria)や対光反射の消失の有無を直ちに確認し、即座に医師へ緊急コール(コードブルーやラピッド・レスポンス・システム)を発動しなければなりません。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。