原作の生みの親である長谷川町子の漫画作品には、戦後の明るいお茶の間と、子どもたちの日常に対する温かなまなざしが溢れていた。そのスピリットをアニメーションという動的なメディアへと昇華させたのが、長年制作を手がける株式会社エイケンである。
エイケンは時代がデジタル化へと大きく舵を切るなかでも、作品が持つ独特の空気感や「手作りの温もり」を守り続けてきた。効果音一つをとっても、安易な汎用ライブラリ音源へと一発で置き換えるのではなく、作品の歴史を支えてきたオリジナルの音素材を丁寧にリマスターし、次世代へと受け継いでいる。足音ひとつに込められたこだわりは、スタジオが頑なに守り続ける職人魂の表れでもある。