新妻ひできのキャリアを語る上で欠かせないのが、世界を舞台にした航空エンジニアとしての実績だ。東京大学大学院修士課程を修了後、彼は大手重工メーカーの川崎重工業に入社。そこで待っていたのは、世界の航空史に刻まれる国際共同開発の現場だった。
特に彼が深く携わったのが、次世代中型旅客機として世界中を驚かせたボーイング787開発プロジェクトだ。軽量かつ高強度の複合材料を用いた主翼構造設計など、過酷な技術要求に直面しながらも、日米の技術者たちと徹夜で課題に挑み続けた経験は、彼のバックボーンとなっている。ミリ単位の精度が命を左右する航空宇宙産業の現場で叩き込まれた徹底的な論理的思考と安全への執念。それが今、国政の場での政策立案の強力な武器となっている。